在宅Webデザイナーとして仕事をしていると、うまくいくことばかりではありません。
私は紙媒体のデザインを約5年、Webデザインを約6年経験してきましたが、それでも仕事の進め方や確認不足で失敗することがありました。特に在宅勤務では、相手の作業環境や考えていることが見えにくいため、ちょっとした認識の違いが大きな手戻りにつながることもあります。
この記事では、私が在宅Webデザイナーの仕事で実際に失敗したことを7つ紹介します。
失敗したときは落ち込みましたが、振り返ってみると、どれも仕事の進め方を見直すきっかけになりました。

在宅Webデザイナーの仕事で失敗したこと7選
私が在宅Webデザイナーの仕事で失敗したことは、次の7つです。
- デザインカンプとの細かな違いで修正が続いた
- WordPressを作りやすさ優先で構築してしまった
- 検証端末を確認せず表示崩れの原因特定に時間がかかった
- 修正内容を十分に確認せず作業を始めてしまった
- 一部分を直したことで別の場所が崩れてしまった
- 作業時間を短く見積もりすぎた
- 分からないことを一人で抱え込んでしまった
ここから、それぞれ詳しく紹介します。
1.デザインカンプとの細かな違いで修正が続いた
別の会社のデザイナーから指示を受け、商品のキャンペーンに応募できるLPを制作したことがあります。
それまでは、自分でデザインして自分でコーディングする仕事が中心でした。自分で作ったデザインであれば、コーディングしたときに多少の誤差が出ても、全体を見てデザイン的に問題がなければ、そのまま進めることもありました。
しかし、今回は別のデザイナーが作成したデザインカンプです。
相手の方はコーディングをしないデザイナーだったためか、とにかくデザインカンプに忠実な仕上がりを求められました。
文字の位置や余白、画像の大きさ、改行位置など、細かな部分まで何度も修正が入りました。
さらにレスポンシブ対応のLPだったため、パソコン画面だけでなく、画面幅を縮めたときのレイアウトにも注意が必要でした。
文字の折り返し方や画像の位置が少し違うだけでも修正になり、なかなかOKが出ないページもありました。
この仕事を経験して、自分のデザインを自分で組む場合と、人が作ったデザインを組む場合では、求められる考え方が違うと気づきました。
人のデザインをコーディングするときは、自分の感覚で「このくらいなら問題ない」と判断せず、最初にどこまで忠実な再現が必要なのかを確認することが大切です。
大変な仕事ではありましたが、自分では思いつかないレイアウトや余白の取り方に触れられたことで、コーディングやデザインの幅が広がりました。

2.WordPressを作りやすさ優先で構築してしまった
会社のWebサイトをWordPressで制作したとき、時間がなかったことを理由に、そのときの作りやすさを優先してしまったことがあります。
公開するところまでは問題なく進みましたが、あとからデザインの変更やコンテンツの追加が発生したときに、修正しにくい部分が出てきました。
最初の段階でもう少し細かくテンプレート化し、共通パーツを整理しておけば、更新作業をもっとスムーズに進められたと思います。
WordPressは、ひとまずページを表示させるだけなら、さまざまな方法で作ることができます。しかし、会社のWebサイトは一度公開して終わりではありません。
お知らせの追加、文章や画像の変更、ページの追加、デザインのリニューアルなど、公開後も更新が続きます。そのため、制作時の速さだけでなく、今後誰がどのように更新するのかまで考えて構築する必要がありました。
現在は必要な修正を行いながら、少しずつ使いやすい形に改良しています。
この経験から、WordPressを構築するときは、目の前の作業だけでなく、半年後や1年後の更新まで考えることが大切だと学びました。

3.検証端末を確認せず原因特定に時間がかかった
自分のパソコンやスマートフォンでは問題なく表示されているのに、会社側の環境ではレイアウトが崩れていることがありました。
会社で使用しているブラウザやスマートフォンの機種が自分の検証環境と違い、なかなか原因をつかめませんでした。特にスマートフォンでの表示崩れは、画面の横幅、OS、ブラウザなど、さまざまな条件が関係します。
「スマートフォンで崩れています」とだけ連絡をもらって修正を始めたものの、自分の端末では同じ状態を再現できず、解決までに時間がかかってしまいました。
このとき、最初に次のような情報を確認しておけば、もっと早く原因を絞り込めたと思います。
- 使用している端末の機種
- OSの種類とバージョン
- 使用しているブラウザ
- どのページで崩れているのか
- 縦向きと横向きのどちらで発生するのか
- 表示崩れが分かるスクリーンショット
在宅勤務では、相手の画面を直接見ることができません。
表示崩れの連絡を受けたときは、すぐに修正を始めるのではなく、まず検証環境を詳しく確認することが大切です。

4.修正内容を十分に確認せず作業を始めてしまった
修正依頼の内容を見て、すぐに作業を始めてしまったこともあります。
しかし、実際に作業を進めてみると、指示の意味が複数に受け取れることに気づきました。
例えば「画像を変更してください」という依頼でも、画像だけを差し替えるのか、画像の大きさや周囲のレイアウトも変更するのかによって作業内容が変わります。
確認せずに進めると、完成後に「イメージしていたものと違います」と言われ、作り直しになることがあります。
小さな疑問だったとしても、作業前に確認したほうが、結果的に早く終わります。
現在は修正依頼を受けたら、対象ページや変更箇所、完成イメージなどを確認してから作業を始めるようにしています。
文章だけで伝わりにくい場合は、スクリーンショットに印を付けてもらうと、認識のずれを減らせます。
5.一部分を直したことで別の場所が崩れてしまった
Webサイトでは、同じCSSやテンプレートが複数のページで使用されていることがあります。
一つのページを直すためにCSSを変更したところ、別のページのレイアウトまで変わってしまったことがありました。
修正したページだけを確認して問題ないと思っても、共通のクラスを使っている別ページでは、文字の大きさや余白が崩れている場合があります。
特に既存サイトの修正では、自分が作成したコードではないため、どのページに影響するのか分かりにくいことがあります。そのため現在は、修正前に同じクラスやテンプレートが使われている場所を検索し、影響範囲を確認するようにしています。
修正後も対象ページだけでなく、関連するページやスマートフォン表示まで確認することが大切です。

6.作業時間を短く見積もりすぎた
「文章を少し変更するだけ」「画像を差し替えるだけ」と思って引き受けた仕事が、予想以上に時間のかかる作業だったこともあります。
実際に確認すると、画像サイズの調整やスマートフォン表示の修正、リンク先の変更など、追加作業が必要になる場合があります。
また、修正自体は短時間で終わっても、バックアップ、テスト環境への反映、表示確認、担当者への報告まで含めると、それなりに時間がかかります。
在宅Webデザイナーの仕事では、実際に手を動かす時間だけで作業時間を考えないことが大切です。
現在は、次の時間も含めてスケジュールを考えるようにしています。
- 修正内容を確認する時間
- 必要なデータを探す時間
- パソコンとスマートフォンで検証する時間
- 修正内容を報告する時間
- 追加修正に対応する時間
最初から少し余裕を持って予定を立てることで、焦らずに作業できるようになりました。
7.分からないことを一人で抱え込んでしまった
在宅勤務では、分からないことがあっても、近くにいる人へすぐに声をかけることができません。
「もう少し調べれば自分で解決できるかもしれない」と考え、長い時間一人で悩んでしまったことがあります。
もちろん、自分で調べることもWebデザイナーには必要です。しかし、社内独自のルールやサイトの仕様などは、自分でいくら調べても答えが出ない場合があります。
長時間悩んだあとで担当者に質問すると、すぐに解決することもありました。
現在は、まず自分でコードや資料を確認し、一定時間調べても分からなければ質問するようにしています。
質問するときも、ただ「分かりません」と伝えるのではなく、次の内容をまとめます。
- 何をしようとしているのか
- どこで問題が起きているのか
- 自分で確認したこと
- 表示されているエラー
- 試した方法と結果
状況を整理して伝えることで、相手も回答しやすくなり、解決までの時間を短くできます。

在宅Webデザイナーが失敗を減らすために意識していること
これまでの失敗を経験して、現在は次のことを意識しています。
- 作業前に依頼内容と完成イメージを確認する
- 相手のブラウザや端末などの検証環境を確認する
- 修正前に影響範囲を調べる
- パソコンとスマートフォンの両方で確認する
- 将来の更新まで考えてサイトを構築する
- 作業時間を短く見積もりすぎない
- 分からないことを長時間一人で抱え込まない
どれも特別に難しいことではありません。しかし、在宅勤務ではコミュニケーションが文章中心になるため、少し丁寧に確認するだけでも失敗や手戻りを減らせます。

まとめ
今回は、在宅Webデザイナーの仕事で私が失敗したことを7つ紹介しました。
経験年数が増えても、新しい案件や初めて扱うサイトでは失敗することがあります。
私もデザインカンプとの細かな違いで何度も修正になったり、WordPressを更新しにくい形で作ってしまったり、検証端末の違いで原因の特定に時間がかかったりしました。
失敗した直後は落ち込みますが、その経験によって、次から確認するべきことが分かるようになります。
特に、人が作ったデザインをコーディングした経験は大変でしたが、自分のコーディングやデザインの幅を広げるきっかけにもなりました。
Webデザイナーの仕事では、失敗を完全になくすことよりも、同じ失敗を繰り返さないように仕事の進め方を改善していくことが大切だと思います。



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